合資会社戦略企画(東京都江東区、代表:小林 新治)は、7月9日(月)に健康関連食品5分野に関する市場動向調査の結果を発表しました。
成熟化が進む食品業界を牽引してきた健康関連食品市場も、近年は健康増進法や景品表示法などによる規制強化や競合の激化によって成長率が鈍化しています。
そして、2005年は特定保健用食品市場が、2006年には健康食品市場が、前年販売実績を下回ってしまいました。
しかし、メタボリックシンドローム対策や特定健診・特定保健指導の導入、混合診療解禁などの影響で、今後は健康関連食品の必要性が再び高まっていくと予想されます。
■2007年の健康関連食品5分野の市場規模(出荷額ベース)は以下のように見込まれます。
・健康食品(主要健康素材61品目) : 7,136億9,000万円 (対前年比 99.6%)
・特別用途食品 : 547億1,400万円 (対前年比102.7%)
・特定保健用食品 : 4,110億5,000万円 (対前年比102.1%)
・栄養機能食品 : 3,241億円 (対前年比103.7%)
・健康志向食品 : 2兆5,909億8,000万円(対前年比102.3%)
■2006年の健康食品(サプリメントなど)の市場規模は、7,167億3,000万円(対前年比96.9%)と弊社が健康食品に関する調査を開始した1991年以降では初めて前年実績を下回りました。
2007年も市場環境は厳しさを増しておりますが、メタボリックシンドロームに対する生活者の関心が急速に高まっており、肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病に対応する健康食品が見直されるようになっています。
また、健康食品を取り扱う企業の多くが、商品の安全性及び品質の向上に注力するようになっていることから、消費者の健康食品に対する信頼感が徐々に上がっています。そのため、2007年の販売実績はわずかな減少にとどまると見込まれます。
健康食品素材61品目別の販売高に関して、2006年及び2007年の販売高が2年連続成長すると見込まれるは25品目で、そのうち、2年連続2桁成長すると見込まれるのは4品目(コラーゲン、DHA、グルコサミン、ウコン)です。
逆に、2年連続マイナス成長と見込まれるのは31品目で、そのうち、2年連続2桁マイナス成長と見込まれるのは5品目(大豆イソフラボン、深海鮫エキス、甜茶、メシマコブ、コエンザイムQ10)です。
■特別用途食品の表示許可取得商品の件数は、2007年3月31日時点で500件。
2006年の市場規模は前年比98.7%の532億8,200万円でしたが、2007年は参入企業各社が高付加価値商品訴求を積極的に行い、徐々に実績を向上させていることや、健康・安全志向のユーザーに特別用途食品が見直される傾向にあることなどから、特別用途食品市場はプラス成長に転じると見込まれます。
販売実績が2006年・2007年(見込)の2年連続で前年を上回るのは13品目中8品目で、低ナトリウム食品、低カロリー食品、低たんぱく質食品、低(無)たんぱく質高カロリー食品、成人肥満症食調整用組合わせ食品、病者用食品〔個別評価型〕、妊産婦・授乳婦用粉乳、高齢者用食品。
■特定保健用食品は、2007年6月18日現在、表示許可687商品、表示承認2商品、合計689商品(163社)。そのうち、条件付き特定保健用食品1商品、規格基準型特定保健用食品10商品、疾病リスク低減表示特定保健用食品1商品。
2005年の市場規模は3,943億円(対前年比96.6%)と、1993年10月に表示許可第1号商品が上市されてから初めて前年実績を下回りました。
しかし、2006年以降は既存品のリニューアルや新規製品の投入を行い、広告宣伝や販売促進活動、販売チャネル開拓を積極的に推進して、特定保健用食品のテコ入れに注力する企業が増加していることから、市場は復調傾向にあります。
特定保健用食品市場の保健用途で、2006年・2007年の2年連続で成長するのは「コレステロール上昇抑制」「高血圧予防」「中性脂肪・体脂肪上昇抑制」。
逆に、2年連続マイナス成長は「整腸作用」「骨の健康・ミネラル吸収促進」「血糖調節」。
「歯の健康維持・虫歯予防」は2006年は前年販売実績を下回りましたが、2007年は2006年実績を上回ると見込まれます。
■栄養機能食品に関しては、2005年に厚生労働省が、『栄養機能食品におけるダイエットなどの機能表示の禁止』や『表示基準値の変更』など栄養機能食品の制度趣旨の徹底を図ったため、一部の商品が栄養機能食品表示を中止しました。
しかし、近年、偽装表示問題やダイエット食品やスギ花粉健康食品による健康被害、アガリクス問題、大豆イソフラボン食品の上限値設定問題などが相次いで発生し、「食品」に対する消費者の信頼感が損なわれる傾向にあることから、健康食品市場(粒・錠剤などのサプリメントなど)を中心に、栄養機能食品制度を有効に活用し、自社商品のイメージを少しでもアップさせようとする企業が増えています。
■「一般食品」に“健康的な特性”を加味した健康志向食品市場は、他の健康関連食品市場(健康食品、特別用途食品、特定保健用食品、栄養機能食品)と比べた場合、最も多様な分野及び品目を抱えており、“おいしさ、安全、健康”の具現化の幅が広く、今後の成長のポテンシャルが高い市場といえます。
これらの調査結果は戦略企画が発刊した市場調査レポート「健康関連食品の現状と将来展望 2007年7月」に掲載されています。
◇「健康関連食品の現状と将来展望 2007年7月」の概要
・調査対象 : 健康食品(健康素材61品目)、特別用途食品、特定保健用食品、 栄養機能食品、健康志向食品
・調査期間 : 2007年4月〜6月
・発 刊 日 : 2007年7月9日(月)
・体 裁 : A4版231頁
・頒 価 : 60,900円(本体58,000円)
※詳細はWEBにてご案内しております。
http://www.senryaku.biz
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